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2021.10.01 研究・調査

日本産業ストレス学会誌「産業ストレス研究」に論文をご掲載いただきました

弊社ライフサイエンス室が作成した論文「労働者のストレス、ワーク・エンゲージメントと健康アウトカムの関連」が、日本産業ストレス学会誌「産業ストレス研究」2021年第3号に受理・掲載されました。

この論文は、2018年3月から2018年9月にウェルネスサーベイに回答しデータの研究利用に同意したくださった14,837人のデータを匿名化し、ストレス・ワークエンゲージメント・健康アウトカム(プレゼンティーイズム・仕事や家庭の満足度)の関係を分析したものです。労働者のメンタルヘルスのネガティブ面とポジティブ面を同時に検討することから、両者を説明する要因が相互に関連し、回帰分析などの従来型の手法では解析が困難ことから、構造方程式モデリングという手法を用いました。

結果として、仕事の負担増がストレス反応の悪化につながること、仕事の資源の増加がワークエンゲージメントの強化とともにストレス反応の改善をもたらすこと、ストレス反応の改善とワークエンゲージメントの強化が健康アウトカムの増進につながることを、構築したモデル上の係数の大きさにより影響度の大小を示した上で示唆することができました。

今回は研究報告として企業を特定しない形で分析しましたが、ある程度の従業員規模であれば1企業について、同様の手法によりストレス・ワークエンゲージメント・健康アウトカム(プレゼンティーイズム・仕事や家庭の満足度)の関係を定量的に分析・把握し、健康経営施策の優先順位づけやPDCAを回すのに活用することが可能です。
性別、年齢層別、職種別での要因間の関連の強さの差を数値化することも可能となります。

この研究を踏まえて、健康経営に関連する諸要因を同時に数値により見える化していきたいと考えています。

 

▼メディカルオンライン
https://mol.medicalonline.jp/archive/search?jo=cc7jobst&vo=28&nu=3